MUSIC IS MAGIC!

V6とKinKi Kidsを愛でるジャニヲタ。主に彼らの音楽や、演出や照明についてのおはなしをします。「79年組尊い」が口癖。

「プラトニック」第2話・母親という檻についての考察

今週もようやく2回目が観れました。「プラトニック」第2話。まだ2週目だというのにすごく話が進んでいて、でもあと6回しかないのかと思うと早くも寂しい気持ちで溢れています…。今週分もわたしなりの解釈をメモ程度に書いておきます。わたしもいろんな方の感想や解釈を読んだりしていますが、(でも自分の感想を書いた後でないと自分の感想がすぐにブレてしまうので、必ず後に読むようにしています。笑)観る人によって感じ方・捉え方が様々に分かれるから面白いなあと思います。また命や愛というテーマだと尚更ですね。

第2話ではものすごくたくさんの伏線が張られている気がしましたが、実際どこまで自分が掴めたのか…。きっともっと話が進んでいったり最後まで観終わった後にもう一度観ると、あ、あのシーンはこのことだったのか、と要所要所に散りばめられた点と点が、一本の線になっていくように、さらに新たな発見に気づく回になっていそうだなーと思います。今話は特にわたしの頭ではうまく整理しきれなかったので、ピンポイントに書きたいと思います。


青年の周りの人たちの感情の変化について。青年が自殺志願者ではなく不治の病を患っていると知ったときの周りの人の反応。ドラマを観ている人の大多数は、青年が不治の病を抱えていることは承知の事実だと思いますが、物語の中の人物でそれを知る者は、第1話の段階では沙良と、ホームレスのテツさんと、(実際青年と会ったことはないけれど)倉田先生だけ。第2話のはじめで和久に、その後佐伯にもその事実が伝えられるわけですが。その二人は同情にも似た感情を抱いているのが印象的でした。ショックを受ける、という表現をしていましたが、青年の秘密(という表現が適切かわかりませんが)が明かされた途端、手のひらを返したように態度が変わっていました。(父親としてお礼がしたい、だとか…。)佐伯と和久と一緒に誘われて食事を勧められていたときの青年の困惑とも取れる表情に、なんというか、切なさを感じました。青年は沙良との会話の中で、彼らのその様子を「すぐ涙ぐまれて両手で握手されました。」と眈々と語っていました。2話目まではあまり自分の感情を表に出していないだけに、彼らの反応について実際どう思っていたのかは推測でしかありませんが、青年のあの表情から、これまでにも似たような経験を何度かしてきていて、ああ、またか、と感じていたような気がします。なんとなく、ですが、テツさんは彼らたちとは違う反応で青年を受け入れたのかなとぼんやり思いました。雨の日に青年に声をかけたテツさん。テツさんのおかれた境遇も、この第2話でまあさおばさんの口から明らかになりましたが、青年がまあさおばさんとテツさんとの間に立つことで、このふたりの関係性もまた変わっていくのかな…なんて考えると、全8話で終わってしまうのがもったいない、といういつもの結論に達してしまいます(笑)「あんたとは気が合いそうね」とまあさおばさんが青年と初めて顔を合わせたときにさらっと言っていたのを思い出すと、これからこのふたりとも大きく関わっていく気がします。

また、この第2話では青年の周りの人物たちが、出会って間もない青年に対して自らの体験を打ち明ける場面が多かったように思います。沙良も、佐伯も、まあさおばさんも。(沙良とは戸籍上は違いますが)赤の他人に等しい人物に、そんなに簡単に自分の過去は語ろうとは思わないと思います。が、青年の持つ雰囲気がそうさせるのか、何か縛られていたものに解かれたかのように語り出す。それによって観ているわたしたちは様々な事情によって彼らの間にすれ違いが生まれていったのだと理解することが出来ます。たくさんの人の口から明らかにされた彼らの過去が、今後どう物語に深みを持たせるのか、今からすごく楽しみです。

もうひとつ。佐伯とのシーンで、さらっと「わたしは死ぬのですよ?」と言ったかと思えば、次回予告で「人は誰だっていつかは死ぬんだ!」と感情を剥き出しにして訴えている青年。同じことを表しているはずですが、第3話でその台詞を口にするまでの間にどんなことが起こるのか…。「わたしは死ぬのですよ?」とさらっと口にする青年… 観ていて心臓がきゅっ、と掴まれました。そんな簡単に言わないで…。でも、普段感情を出さない青年にあんな口調で言われると、それも胸が苦しい…。やっぱり青年に恋してますね(笑)しないほうがおかしいと思っていますが(笑)

最後に。先日たまたま見ていた「僕らの音楽」(2013年5月17日放送分・カバ発売時)で、つよしさんがお芝居や役について小栗旬くんと語っていました。これから自分がやりたい役柄について、つよしさんはこう話していました。

ディレクターさんとともに芝居論を語ったときの話として
「まず走らせて、不幸を背負わせ、喧嘩をさせる。で、女に不器用。これで堂本剛は視聴率が取れる。」
と話していたことを明かしたあと。

「全身で芝居したいというのがあって、自分の中から溢れてくる涙とか、汗とか、熱量とか、呼吸とかが映像に付着していくような感じの芝居をやりたい。すごく漠然と「いのち」というテーマの役がやりたい。その役と共に成長できるようなものをいつかやってみたい。」(意訳)

これを聞いたとき、すごくハッとしました。「いのち」。一年後に叶ってるよ…!と当時語るつよしさんに教えてあげたい気持ちになりました(笑)本人がやりたいこと・興味のあることを口にすることで、実際にその願いが叶った例をわたしは今までいくつか見てきました。例えば、ごうさんがお芝居をやりたい、と少年倶楽部プレミアムで語ったあと、今現在、板の上に立って活躍していたり、けんくんが時代劇をやってみたい、とこれまた少年倶楽部プレミアムで話したあと、この秋に上演される舞台「炎立つ」への出演が決まったり。後者の場合、そのけんくんの発言と出演決定までの日数があまりにも短いので直接的にその発言が影響した、とは言い難いですが、前々から和に興味がある彼なので、それまでにもたくさん話しているかと思いますのでそれらが影響しているかもしれません。みんなの手話への出演も同じですね。つよしさんに絡めると、薬師寺さんでのライブとか、ですかね。興味のあることを自ら発信することで、それを他の方がキャッチしてくれて、結果いい方向に繋がる。今回のつよしさんの件も真相はわかりませんが、少なくとも自分のやりたいこと・興味のあることを口に出してみることで実を結んだ例が数多く存在しています。

夢は誰かに話したほうが叶いやすい、と聞いたことがありますが、彼らがこれだけ証明してくれているのでおそらく本当なのでしょう。過去の彼らのインタビューを読んでみると、実際に叶っていることがまだまだある気がします。わたしはアイドルである彼らからたくさんの元気や勇気をもらっていますが、生きていく上で大切なこともたくさん教えてもらっているなあと改めて感じました。これだからファンやめられない…!