MUSIC IS MAGIC!

V6とKinKi Kidsを愛でるジャニヲタ。主に彼らの音楽や、演出や照明についてのおはなしをします。「79年組尊い」が口癖。

ジャニーズ楽曲大賞2015で1位に輝いた嵐の「愛を叫べ」について今更紐解いてみる

ジャニオタ冬の風物詩*1、「ジャニーズ楽曲大賞2015」の結果が、先日発表されました。今年は締切に間に合わず投票できないという痛恨のミステイクを犯してしまいましたが、連日Twitterに張り付いて、発表を楽しみにしていました。

 
今日は、そのなかで栄えある1位に輝いた、嵐の「愛を叫べ」についての感想を。

 

愛を叫べ(通常盤)

愛を叫べ(通常盤)

 

 

リリースされたときにも語ろうと思っていたんですが、ずーーーっと下書きに眠ったままで…今更掘り起こしてみます…
 
 
「愛を叫べ」の存在は、ゼクシィのCMが流れる前に、情報だけは知っていました。最初は、ついにゼクシィまで嵐に頼り始めたか…*2といった印象で、ふーん、ぐらいにしか思っていませんでした。が。CMが流れ始めるようになって、あれ、なんかいい曲じゃない…?→やばいめっちゃ好きだわに変化し、Mステで初披露されたときの録画は、嵐ファンの妹と一緒に狂ったようにリピートしていました。
 
妹も音楽をやっていたこともあってか、割と楽曲マニアなところがあり、ふたりであれこれ語っていたことを中心にまとめたいと思います。
 
 
サビで同じ音程・同じ歌詞を繰り返すので印象が強くなる
これはCMで流れる十数秒で、かなりのインパクトを残していました。「アイ」の音を繰り返し、1小節すべて同じ音程を歌っています。もっと細かく言うと、『このアイ・ラブ・ユーを』のいちばん始めの「アイ」のリズムだけ、拍の頭から少し前に出ています*3 。それもまた印象に残りやすい要因かなと。
 
韓国の音楽であるK-POPも、サビで繰り返し同じフレーズや同じ歌詞を歌って印象づける手法が多く使われていて、耳に残りやすいと言われています。「なんか耳に残る」というのはこういうものが影響しているのではないかなーと思います。
 
 
歌割・フォーメーションが平等
 
嵐の曲は、メンバーの誰かが主演するドラマの主題歌のことが多いイメージで、そのときは当然その主演するメンバーをフィーチャーする歌割・フォーメーションになると思います。ただ、今回の「愛を叫べ」はゼクシィのCMというタイアップ。誰かにスポットを当てるわけではなく、歌割でもフォーメーションでも、誰が中心ということがない分け方になっていると思います。
 
またそれが、今回のコンセプトである、新婦の男友達が新婦に向けて歌う曲、という設定にもうまくはまっているなと。結婚式の余興で披露するときに、センターが明確だったり、ソロパートがあったりすると、少し荷が重いというか、みんなでわいわいと披露する感じが出にくくなってしまうような気がします。今回の歌割は、5人全員のユニゾンか、2人もしくは3人のユニゾンのみになっています。たとえ5人の中で歌が下手な人がいても、その人にソロパートがくることはないので、安心して歌える、という(笑) 
 
 
歌詞の英語部分がカタカナ表記
 
普段はメロディーを優先して聴いてしまいますが、たまに歌詞も読みながら聴いてみると、新たな発見もあります。その中で気づいたのが、歌詞にたびたび登場する英語部分がすべてカタカナ表記になっている、ということ。最近の邦楽は、やたらと英語詞を使いたがる傾向にあるように感じていて、それが一概にいけないとか嫌だというわけではないですが、そのなかでカタカナを使うことで多少インパクトを残すことができます。
 
歌詞のなかに出てくる『アイ・ラブ・ユー』や『コングラチュレーション』を、例えば英語表記にしてみたらどうでしょう。これは完全に個人の主観ですが、「I love you」「congratulation」とすると、一気に重たくなる印象を受けます。新婦の男友達が、新婦の結婚式で、ということを考えると、「I love you」なんかは特に…。単純にカタカナにすると、可愛くなると思っているので、その点でもいいなと惹かれるポイントです。
 
 
イントロのテンポがゆっくり
 
これまた超個人的な意見ですが、イントロのテンポが遅めで、そこから早くなる曲、大好きなんです。V6だと心からの歌とか。よくライブで、導入部分だけアカペラで歌う演出とかありますけど、あれも一緒で大好きです。静かめなところからいきなりパーーっと明るくなる、広がっていく感じ、大好きです。だめだ、ここまでで4文中3文の語尾が「大好き」で終わってる。語彙力ないのバレる。
 
 
歌詞と振りがリンクしている
 
最近のジャニーズの曲って、歌詞と振りがリンクしていること、多くないですか?歌詞とリンクするので、1番と2番のサビで振りが違う、とかも全然あるし、そこが好きなところでもあります。今回の「愛を叫べ」だと、『一緒に撮ろうよ』でカメラのマネをしたり、『みんな降参だぜ』でお手上げだ〜!って感じで手を投げ出したり、『泣きながら笑え』で顔文字を模倣したり。昔の振付って、歌詞との関連性をあまり感じなかったような気がするんですが、これも時代の流れでしょうか…。そうなると、TVではフルで披露させてくれる場がなかなかないので、少しもったいないなあと思います。 
 
 
歌詞が古臭い表現
 
英語がカタカナ表記ということにもつながりますが、歌詞で少し古臭い表現を使っている、というのも、親しみやすさを感じるひとつかなと思います。『お墨付き』や『マドンナ』なんて、今使います…?(笑)昔っぽさを醸し出している言葉のチョイスも好きです。
 
 
『おめでとう』が最後に登場する
 
歌詞に着目してみると。結婚式で歌う曲だけど、曲の頭から「おめでとう」を歌っていないことに気が付きます。「おめでとう」の言葉が出てくるのは、1番が過ぎ2番も終わり、大サビも終わった最後の最後。本当の最後に、2回だけ出てくるんです。この曲を歌う新婦の友だちは、本当は素直にこの新婦の結婚を祝福してあげられない気持ちを抱えていて、でも最後の最後に、ようやく「おめでとう」と伝えられた…。と考えると、この曲の世界観・物語に広がりが出ませんか…?
 
 
 
1曲でこれだけ語れるポイントがあるので、やはりさすが楽曲大賞1位だなあという印象です。ちなみに個人的には、「愛を叫べ」は嵐の楽曲のなかで一番好きです。V6担としては、結果発表の最後の最後までドキドキしていましたが(笑)*4、正直なところ、残念~~!と思ったあとに、2位だとわかって少しほっとしました(笑)
 
いやあ2015年も良曲揃いだったなあ。2016年もたくさんの名曲に出会えますように。 

*1:友だちがこう呼んでいて、とても素敵な響きなので使わせてもらいます

*2:なんでも嵐頼みの風潮をあまりよくは思っていないです正直(小声)

*3:音楽的にいうとシンコペーションといいます

*4:2015年の2位はV6の「Wait fou You」でした